最近、塾生に「やる気が出ないです」と言われることがあります。
やる気がでない理由は沢山あります。
暑いし。
家にいると気が散るし。
なんで勉強しなきゃならないのか分からない。
将来、こんなの使うことないですよね。
一度は誰しも考えたことのある理由だと思います。
理由を沢山並べますが、それらがクリアされればやる気はでるのでしょうか?
そもそもやる気は、誰かがくれるものではありません。
「やる気がでてから勉強しよう」そう考えていると、あっと言う間に一日が、夏休みが終わってしまいます。
やる気を出すコツは、逆説的に聞こえるかもしれませんが、やりはじめてしまうことです。
東京大学薬学部教授の大脳生理学の脳研究者、池谷裕二(いけがや・ゆうじ)先生によると、そもそも脳の働きとして「やる気」というものは存在しないそうです。
人間というのは、行動を起こすからノッてくる(やる気がでる)生き物とのこと。
最初は面倒でも、とにかく行動を起こしてしまうことが先だそうです。
私もやる気がなくなってしまうことがあります。
ですが、やる気はなくともやりはじめます。
行動を起こすのが先です。
すると、やっているうちに、やる気というよりは目の前のことに集中しはじめます。
塾にくると集中できる。塾での勉強ははかどる。という人が多いのは、とにかく始めることができる環境も大きいです。
(もちろんその他にも、聞ける環境がある安心感や、生徒さんそれぞれにピッタリの教材など沢山の要素もあります)
スポーツクラブやジムに通う人も、自宅で一人ではできない、続かないという理由もあります。
やる気が出ないと理由を並べる前に、勉強を始めてしまうのはいかがでしょうか?
いきなり難しい問題ではなく、簡単な計算問題や音読など、得意なもの、取り組みやすいものから始めるのがコツです。
この夏、やればできる!を体験してみてください。