みなさん、こんにちは。
発寒の学習塾・あすなろ学舎です。
昨日と今日は私立B日程の入試でした。
受験生のみなさん、お疲れ様でした!
あとは公立を残すのみ。
今日は少し気持ちを緩めてくださいね。
入試が近づくと、自分の受験生のころを思い出してしまいますね。
私が中3受験生のころ、まだまだ住宅が少なくて
だから徒歩圏内に塾もなくて
本屋さんも近所のスーパーの雑誌コーナーのみ。
いい問題集を手に入れることも、中学生の脚では難しかったのでした。
そんなある日、北海道新聞の夕刊に、
「高校受験講座」と1面を使ってとてもいい問題が載っているのを見つけました。
どうやら毎週金曜日の夕刊にそのコーナーがあったようでした。
でも私が気づいたのは雪が降るころ。
半年以上、問題を逃していたのでした。
そこで私は、それまでの問題を解きたくて
新聞社に直接電話しました。
「図書館に行ったら見ることはできますか?」図書館には1年分の新聞が1冊にまとまって、何年分もストックされています。
私は図書館に行って問題を解こうと思ったんです。
ですが、1年分まとまってから1冊にするので、今年の分が出るのは来年まで待たないといけないこと
そして、縮小されているのでとても見づらくなっていることを教えてもらいました。
それでもあきらめないで、過去の新聞を買うことはできないか聞いてみました。
すると
「今までの問題を解きたいのかい?それならコピーしてあげるから、少し待てるかい?」
電話口の方が、今までの分をコピーして送ってくれることを約束してくれました。
お礼を言って電話を切ると、しばらくして分厚い封筒がポストに届きました。
入試問題を意識したいい問題がぎっしり。
私はそれを解いて、おかげで高校受験の準備をすることができました。
その時は子どもだったので、それを特別なことと思っていなかったのですが、
今大人になってみると、お仕事とはなんの関係もない、
見知らぬ子どもからの突然のお願いをきいてくれるなんて、
なんとありがたいことだろうと思います。
電話口でお礼は言いましたが、その後お礼状を出すということも知らず、そのままになってしまいました。
でも、その方のご厚意がなければ、準備不足で不安なまま受験をむかえていたと思います。
もう何十年も前のことですが、今も感謝しています。
でも思うのです。
頑張っている子を応援したい気持ちは、どの大人も持っています。
その大人が子どもだったころも、そのまた大人が大事に応援してくれました。
だから私が大人になった今、そのバトンをみなさんに渡す番だと思います。
そうして応援のバトンはつながっていきます。
みんなは、一人じゃない。
沢山の人の想いがつながって応援しています。
だからあと少し、がんばって!!